秋田禁煙サロン 2015年

このたび秋田・たばこ問題を考える会では、タバコによる健康被害の実態をもっと多くの人々に知ってもらう必要を感じ、会員が交代でコラムを書くことにしました。 このホームページをきっかけに禁煙に成功し、タバコの害から逃れる人が一人でも増えることを切望します。


2015年12月号 うれしかったこと

大館保健所 兎澤真澄

 本職は栄養士でありながら、たばこに手を染めて早5年。当初は健康づくりを担当していたことから流れでやる羽目になってしまった業務です。
平成23年度、前年度からの約束であった事業所の受動喫煙対策実態調査を実施。まとめ上げて、やれやれと思った平成24年、課題が見えたのだから重点事業として3年間取り組む話が持ち上がり、平成25年度からは事業所向け「禁煙オリンピック」、次年度実施の「宿泊施設・飲食店の実態調査」では、施設管理者だけでなくお客さんの意見を聞き、実施した事業が「おいしい空気でごゆっくり」していただくために、終日禁煙店の入り口にステッカーを貼り、禁煙店を紹介するリーフレットを作り、集大成は施設向け「受動喫煙対策レベルアップリーフレット」の作成です。
 たばこ対策の事業は、風当たりが強かったり、講演会を開催しても多くは人が集まらなかったりと苦しいことが多いものですが、今では、若手が継承してくれ、さらにいいものに育ててくれている今日この頃です。
 また、この3年間は、新しい事業を始めると、O市立病院のT先生がめざとく見つけてくれては、「評判いいよ」とか「いいリーフレットだね」と声かけしてくれ、それが大きな励みとなりました。
 また、「禁煙店ご案内リーフレット」が昨年11月の禁煙フォーラムで話題になったことや、一般の人からいいリーフレットを見つけたと紹介されたのがこのリーフレットのことだったりと、やる気スイッチを押される出来事が続きました。
 目下の課題は、私のパートナーを禁煙に持ち込むことです。年末、脚立から落ちて骨折し、O市立病院に入院。入院が長引くようなら入院中に禁煙治療をと言っていたのですが、5泊6日で退院となり、あっさり前言撤回となりました。身近な敵が一番手強い!


2015年11月号 タバコ雑感

秋田県立病院機構 金子治生

 私はタバコが嫌いである。ちょっと前まで吸っていたので「嫌いになった」が正しい。そして、タバコの正体を知れば知るほどに、学べば学ぶほどに、タバコと距離を置くようになっている。
 私は大学時代、ワンダーフォーゲル部に在籍していた。今から40年も前の話である。山では雨や雪に降られると、何日もテントに篭もり、先輩から様々な歌を教わった。「民衆の歌」という替え歌もその一つである。歌詞は、「民衆のタバコしんせいは、安くて火持ちが悪い。一本日、二本と吸ううちに、早くも肺がんとなりぬ。その陰に民衆の憂いあり涙あり・・・」と続く。あの頃は、皆、笑顔で声高らかに謳っていた。タバコの主体を知ってしまった今、リアル過ぎて私にはもうこの歌は謳えない。
 私の父は、そのしんせいのヘビースモーカーだった。幼い頃、ふざけてよく顔に輪っかを吹きかけられたものだ。今思えば、私の気管支が弱いのはそのせいかもしれない。虐待もんである。私の母は、数年前に脳出血で倒れた。半身不随で施設にいるが、医師は、恐らく父のタバコが出血の原因だろうと言った。そんな実家のダイニングと居間はヤニで染まっていたし、畳にはタバコの焦げ跡があった。そんな父も、この三月に他界した。
 私は、タバコをやめて6年になるが、そんなこんなを思い出しながら、「もう、絶対に喫煙者には戻ることはないだろうなあ」、と思ったりしている・・・が、油断は禁物である。


2015年10月号  タバコの匂いと多機能除菌消臭水「PURIFY」について

株式会社AINY 上神田 正利

タバコは、百害あって一利なしと言われていて、病気になる要因でもあり、特有の匂いはタバコを吸わない人に対して不快な思いをさせるときが多々ある代物である。
先日、友人の会社で面白い商品が発売された、それが「PURIFY」である。
これは、非常に良い。効果は勿論のこと、安全性も高いと言うことで既に複数社の雑誌に掲載され評判も上々だ。
従来の消臭剤は匂いを除去する働きよりも香りで匂いを抑えるものが殆である。
また、人体に対しても悪影響が強く、タバコとセットで活用すると更なる悪影響がもたらされてしまう。
そこで開発された、除菌効果が高い弱酸性次亜塩素酸であり99.9%が水という新製法で作られた多機能除菌消臭水「PURIFY」である。
次亜塩素酸はタバコのにおい成分のアセドアルデヒドと化学反応し、無臭の成分に変わる性質がある。
普段からタバコを吸っている人が翌日から吸わなくなるのは至難の業であるが、匂いの観点にも留意し、最低限のエチケットとして匂いにも気を配りながら徐々にタバコとの縁を切るようにしてもらいたいものである。


2015年9月号 喫煙社員はもう要らない

東邦薬品 長崎淳

昨日、とある企業の社員採用サイトが目に留まりました。その企業とは、オリジナリティーのあるホテル、温泉旅館を展開している星野リゾートです。経営者の星野佳路氏はたびたびマスコミに取り上げられるのでご存知の方も多いと思います。その採用サイトのトップページに「あなたはたばこを吸いますか?」という質問が出てきます。「NO」であれば採用への第一歩となり、「YES」では入社時にたばこを断つことを誓約することを義務付けています。そう、星野リゾートでは喫煙者は採用しないのです。なぜ、星野リゾートでは採用しないのか。それは企業競争力に直結している課題であり、禁煙は3つの要素において競争力を高めるからだそうです。

以下にそれら3つの要素を要約してお伝えしますと。

○作業効率・・・
喫煙者は血液中のニコチン含有量の減少により集中力を維持することができなくなります。 これはスタッフ本人の能力の問題ではなく、中毒症状という病理的な 原因によるものであり、結果的に社員の潜在能力を低下させています。

○施設効率・・・
健康増進法の施行により、企業内の職場では分煙環境が必要になってきております。しかし、リゾート事業においては、少しでもスペースがあるなら顧客へのサービスに当てるべきです。採算性の理由から厨房や作業用のバックスペースも節約している時に、社員の喫煙場所に投資するのは利益を圧迫することになります。

○職場環境・・・
喫煙習慣のある社員には喫煙のための場所が設置され、より頻繁に休憩が認められるということは、喫煙習慣のない社員から見ると不公平に感じる問題です。「なぜニコチン依存症の社員だけを企業は優遇するのか」とアルコール依存症の社員が主張したら、従業員食堂の横に社員用のバーを設置するのでしょうか。ニコチンが切れて集中できないという状況は、アルコールが切れて手が震えるという状況と差はありません。全員が喫煙習慣のない社員で構成するA社と、全員が喫煙習慣のある社員で構成するB社が競争すると、B社は最初から不利な環境に置かれます。企業が厳しい競争環境にさらされている時に、わざわざ最初から不利な環境を受け入れるべきではなく、星野リゾートグループはA社を目指すことで自らを防衛する必要があり、社員の皆さんには、私たちの組織がより有利に戦えるようご協力いただきたいと思っております。

以上、これはあくまでも企業の成長戦略の観点から禁煙を勧めている企業理念ですが、たばこが仕事上でもなにも役に立たず、かえって足を引っ張るということを意味していると私は理解しました。諸外国では昔からスモーカーはビジネスマンとして失格と言われていました。日本でもこのような経営者が増えれば、仕事上足かせとなる喫煙者は要らないという時代が来るでしょう。私たちの職場禁煙を進める上でも、それは遠いことではないことを願っています。


2015年8月号 タイの禁煙促進CMを見たことはありますか?

協会けんぽ 秋田支部 梅津真美

皆さんは、タイの禁煙促進CMを見たことはありますか?見たことのない方は、今すぐに「タイ 禁煙 子供」等で検索してみましょう。タイトルは「Thai Health Promotion Foundation- Smoking Kid」で 動画サイトにアップされています。一度もご覧になったことのない人は、私の説明よりも一度見た方が伝わると思います。 このCMは放送されてから数年経っているのですが、何度見ても訴える力が強いCMです。出演者は、喫煙者と子供。喫煙者に子供が近寄り「タバコの火を貸して。」と言います。「貸して」と言われた喫煙者は、子供に対して「タバコは身体によくない。病気になるかもしれないよ。」と親身に説明します。子供は「じゃあ、なぜあなたは、タバコは吸うの?」と問いかけ、一枚のメモを喫煙者に手渡します。そのメモには「私のことは心配してくれるのに、なぜ自分の心配はしないの?」と書かれています。 沢山の事を考えさせられるCMです。多くの人は、タバコはよくない、悪いものだと分かっていても、現状はなかなか改善できていません。もし、このようなCMが日本でも日常的にテレビで流れていたら、喫煙者は「やっぱり禁煙したい、禁煙してみようか」という思いを強く持つことにつながるのではないでしょうか。また親であれば「子供達を、タバコの害から守らなくては・・」と思うのではないでしょうか。 数は多くないですが、協会けんぽ(全国健康保険協会)秋田支部でも小学校に出向き、受動喫煙防止教室を実施しています。参加してくれた小学生の皆さんから沢山の感想を頂きましたので、一部をご紹介します。「お父さんは、よくタバコをすっているのでやめてほしいです。ぜったいにやめてもらいます」(小4年男子)、「すっている人がいたら、外に行ってすった方がいいよ。と伝えたいです」(小5年女子)、「私はふだんタバコを吸っている人を見て、その道など通るときには、手で口を抑えて、息をすわないようにしています。」(小5年女子)、「お父さんとお母さんが吸っていて、いつもそれが普通だったけど、今日の受動喫煙防止教室でやめてほしいなと思いました。」(小6年男子)、このような感想をいただきました。 秋田の将来を担う子供達のため、ご自身のため、皆さんの大切な人のために、タバコの煙のない環境作りを一緒に考えてみませんか。


2015年7月号 『健康経営』という言葉はご存じですか?

協会けんぽ 秋田支部 二田幸子

経済産業省は「日本再興戦略」のよる取組みの一環として、東京証券取引所と共同で「健康経営銘柄」の選定し22社を公表しました。従業員等の健康管理を経営的な視点で考えて戦略的に実践している企業を選定して紹介するものです。 選定にあたっては経営と現場が一体化となった健康への取組みができているかどうかが評価の対象です。
受動喫煙防止に関する労働安全衛生法も改正になり、いよいよ企業では受動喫煙防止への取組みを強化する時代に突入してきました。6月の例会でも三浦先生が、「飲食店において受動喫煙から従業員を守ることも大事ですね」とのお話にもあったように企業そのものの評価にも影響があり、経営者の健康への積極的な取り組みが求められる時代となりました。健診結果や勤務状況、健康意識など今まで表面化していなかったことがクローズアップされ、従業員を大切な財産としてとらえる愛のある時代になったではないかと勝手に喜んでおります。一方、その企業側の期待にそえるよう従業員自らも自己管理を求められる時代になり、ますます禁煙希望者が増えそうな予感がしております。
ちなみに冬にご理解のあるお二人の経営者の要望で受動喫煙防止に関する集団学習を実施しました。建物内全面禁煙にし、卓球台を設定したA社、禁煙者4名うち2名継続中、健診結果が楽しみだと話されるB社。こんな企業が増えますように・・・と微力ながら裾野を広げて行きたいと日夜取り組んでおります。一人の変化は小さな芽吹きとなり、木になり林になり、大きな森になることを信じます。 なお、健康経営はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。


2015年6月号  取り締まる側の負担が減るだけ・・・

こどもをタバコから守る会・代表 加藤一晴

投票率は思考・判断・行動の問題

選挙権が18歳以上へと引き下げられたことを踏まえ、飲酒や喫煙を含めた成人年齢の18歳への引き下げが提言されたが、実情は如何なのだろうか。 未成年が政治に無関心なのは、小・中・高までに我が国の近代史を敢えて伝えなかったことに一因がある。ある意味、大人たちによって作為的に創られた姿なのかも知れない。戦後、こう云う枠組みを維持したツケが、無関心・無感動・無気力な若者を熟成したのだ。
それが成人になり、選挙に行かない世代が増えたともいえる。むしろ戦後教育不備の自業自得の面もあるだろう。
この夏、自民党特命委員会は、8月31日に改正公職選挙法の成立に伴って、選挙権が18歳以上に引き下げられることを踏まえ、成人年齢をこれまでの20歳から18歳へと引き下げるよう求める方針を固めた。そこで問題となるのは未成年喫煙と飲酒である。アンケートでは、70%が、酒・タバコは年齢を引き下げるべきではないと回答しているが、これも立派なアリバイ作りであり、「そういう意見もあった」的に忘れ去られるだろう。結果、民法上の成人年齢を含めた国内の法政全体で「18歳以上は成人」と統一して扱われることになった。しかし、議員の家族には、確実に「絶対に止めておけ!」と釘を刺していることだろう。18歳と20歳ではヒトの細胞の強靭さにさして差はないが、そう云う医学的見地はお構いなしだ。一方、米国では喫煙可能年齢が、18歳から21歳に引き上げられ、うらやましい限りだが、未成年保護スタンスは宗教的立場だけではない。未成年者喫煙禁止法の実際 わが国には、明治22年に制定された未成年者喫煙禁止法があるが、販売側(小売店)と保護者への指導はあっても、購入した本人への罰則規定はない。この先駆的な法律は、「こどもの健康を守る」のが目的でなく、「将来の兵隊の身体保護」だった。生まれた子供は、天皇に仕えなくてならない時代だったので、致し方あるまい。たばこ規制枠組み条約では、未成年喫煙対策としてその国の実情に合わせた対策が要求された、我が国はパッケージに写真を印刷するわけでもなければ、タバコ価格を上げることもなければ、店頭から見せなくすることもしない。しゃにむにTASPOカード開発に努めたが、その普及率35%未満である。これにより小売店設置の自販機は減少し、タバコ小売店は相当数廃業に追い込まれた。我が国のタバコ政策は、往々にしてこのような貧困な発想から逃げ出すことはできないのは、謎である。実際には・・・ 「20歳になったのでタバコを吸おう」と思う奇特な人はいない。大概16~18歳で手を染めて、20歳ごろに喫煙常習者になる。つまり今回の措置により、依存症になる年代は変わらない。「税収アップが狙いではないか」「酒や煙草の売り手側からの圧力があるのでは」の声も聴かれるが、政府の思惑とは別に、取り締まるお巡りさんの負担が減るだけだろう。 そこで喫煙を開始しないような、徹底した「喫煙防止教育」重要性が問われる。とげ抜き地蔵尊・高岩寺住職の来馬医師に言わせれば、喫煙行為は、喉に連日タールを塗っているようなものとのこと。我々タバコ問題関係者には、それを阻止するような喫煙防止の取り組みが試されていると云っても過言ではない。そして「酒もタバコもやる奴は言われなくても、既に未成年の時からやっているからあまり変わらない」の指摘はけだし卓見と云えよう。中央のブレや揺らぎを地方で是正しなければいけないのは、他の諸問題と同じである。若者に社会の在り方を真剣に議論することができる環境を準備することこそ、今すべきことなのである。


2015年5月号 当院での手術経験より

由利組合総合病院 呼吸器外科科長 折野 公人

昨年発表された2013年の国民生活基礎調査によると、秋田県の喫煙率は23.3%とワースト9位で、全国平均は21.6%でした。これは20歳以上の毎日もしくは時々吸うと答えた人の割合です。
喫煙と肺癌の関係について、当地に赴任してこの4年間に関わった肺癌の手術例から振り返ってみます。93名(95件)中、何らかの喫煙歴があったのは51名(54.8%)でした。うち重喫煙者といわれる喫煙指数(1日あたりの喫煙本数×年数)が600以上は40名(43%)でした。この中にはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)7名、COPDに当てはまらないながらも強い気腫性肺を合併した2名、喫煙と関連していると考えられる間質性肺炎2名、気管支拡張症1名がおりましたが、全例、在宅酸素療法のお世話になることなく、自分の足で退院されました。
肺癌患者には喫煙者が多く、また肺の合併症が多いことは明らかですね。
ところで手術を受けるために患者さんは禁煙できたのでしょうか。当院にはまだ禁煙外来はありませんが、皆禁煙できました。というよりも、禁煙するまで手術はしないことにしました。そうしたら、皆禁煙できたのです。それも禁煙補助薬を使わずにやめられたのです。何と禁煙成功率100%=私の指導が良い、のではありません。命と引き替えだったら、禁煙も意外にできることのようです。手術という動機付けは禁煙のきっかけになります。私はこの機会にご家族にタバコの害を十分説明して協力してもらっています。
ただし、手術の恩恵に授かれるのは手術に耐えられる心肺機能を持っていて、かつ手術によって治ることが期待される患者さんですので、実際にはこの2倍ぐらいの手術ができない肺癌患者さんがいることをお忘れなく。


2015年4月号  異臭混入?

ノバルティスファーマ(株) 小玉 孝之

花粉が飛び交う季節となりました。
季節柄、ティッシュが手放せない方が多いかと思いますが、鼻炎持ち(花粉症ではないとは思うのですが)の私にとってもティッシュは1年を通して手元になくてはならないアイテムです。
最近では質感・保湿性抜群の「○セレブ」のような高級ティッシュも登場し妻からもせめてティッシュくらいはと富裕層感覚を味わうこと許されておりますので愛用しています。
秋田市内の某コンビニにて件の高級ティッシュを購入した際のことです。車に常備していたティッシュが底をついてしまい、割高ではありましたが背に腹は変えられず泣く泣く調達しました。しかし、いざティッシュを鼻へと運んだところ、なんとタバコの香りが鼻を突きました。
「異物混入ならぬ、異臭混入か?」とも思いましたが、タバコの有害物質の大きさはPM2.5と同程度と言いますから、目には見えなくとも立派な異物混入になるのではないでしょうか。
喫煙者には目に見えない異物を振り撒く危険が常にあることを認識して頂きたいものです。
ちなみに、そのコンビニですがいつのまにか閉店になっていました。

 

2015年3月号  子供の力

佐藤薬局 佐藤 健

FMラジオを聞いていたら、近い将来の大学入試では知識をそのまま答える問題から活用力を問う傾向に変更されるという話があるようで、それに対応するには、小学生の時から学校で学んだことを実生活に活かす授業が今後求められる。そこで実際例として挙げられていたのが、身近な環境で平均を求めるというある算数の授業。その授業での課題で、ある子供がお母さんのタバコの本数を数えたという。一週間の平均本数、そして、1年間で使ったお金を計算した。計算ででた金額は11万円。それを見た子供が母親に「お母さん、うちにお金あるじゃない?」「ディズニーランド行けるよ」といったそうです。そして、子供に言われた母親は禁煙に成功し、めでたく家族みんなでディズニーランドへ行ったという事でした。こんなラジオを聞いていた翌週の飲み会にて、禁煙は難しいだろうなと思っていた方が禁煙すると意思表明、話をきいてみると、子供に私を殺す気と泣き付かれたことが発端のようです。そんなことからタバコの害、子供への影響などを小一時間。
まだその後、どうなっているかはわかりませんが、その方の禁煙が続いているといいなと、また飲み会にて会うのを楽しみにしつつ、子供の力って大きいなと思う今日この頃でした。


2015年2月号 健康問題だけではありません

秋田県総務部総合防災課 武藤順洋

私事ですが、今年度、健康畑から防災畑に転勤になりました。国の管轄は主に総務省ということで、消防庁からの通知が多い部署です。消防庁といえば、近年大規模災害に対応した広域消防援助隊による、地域を越えた救助活動が注目を集めています。御嶽山の噴火では、自衛隊のほか、様々な地域名の防災服に身を包んだ消防隊員が、命の危険と隣り合わせになりながら救助活動に奮闘する姿が印象的でした。
ところで、消防といえば身近なものは火災です。救急も含め、24時間体制で出動態勢をとっている地域の消防隊には頭が下がります。火災の統計は、各消防本部から県等を通じて消防庁にデータ集約されています。平成25年の全国の火災状況を見てみますと、出火の原因は、総出火件数48,095件のうち1位が「放火」5,093件、そして2位は、なんと「たばこ」4,454件です。3位は「たき火」3,693件となっています。
本県においては、全国とは少し状況が違い、平成23年をみると、総出火数336件のうち「こんろ」、「ストーブ」等が原因となっている割合が多く、「たばこ」は11件となっています。しかし、死者を見ますと全数で34名のうち、6名が「たばこ」が原因の火災によるとなっています。財産的な被害はもちろんですが、健康問題のほか、直接的に「たばこ」に尊い命を取られていることが残念でなりません。
消防庁の火災対策を見ますと、火災報知器の設置促進や放火対策などが行われていますが、個人的には、「火種(禁煙)対策がなぜないの?」と思っています。しかし、事は簡単ではありません。仕事柄のせいか防災関係者の喫煙率は非常に高いと感じます。広域的な会議の際に、「喫煙所は遠いです。」という説明に会場が「え~~っ!どよどよ・・・」と大きくどよめく光景や、懇親会の際に半分以上が喫煙者で、全身煙に巻かれるということが珍しくありません。こうした状況から、火種(禁煙)対策を全面に出すのには時間がかかりそうです。
まずは、防災としての「たばこ」対策もありますが、健康畑から来た私が、転勤までに少しでも身近な方々の禁煙の後押しをしたい。飲み会の際に、「「たばこトリビアクイズ」って知ってる?タバコはストレス解消にならないんだよ。」と囁いたり、ささやかな努力をしている今日この頃です。


2015年1月号 タバコの話をしよう!

秋田中央保健所 滝本法明

ある嫌煙者の女性と、全席喫煙可能のレストランに入るやいなや
「この店は私に煙を吸わせる気か。今すぐ責任者を出せ!」
と騒ぎ出しました。後日その女性に
「完全禁煙のお店に行こうよ」
と提案すると、女性は一言
「完全禁煙なら私が行く意味が無いじゃない」

これはアメリカンジョークですが、このようなやりとりをイメージさせるほどネット上の愛煙家と嫌煙家の戦いは激しいです。Googleに「嫌煙家」と打つと、予測検索ワードに「うざい」「死ね」と出てくるほどです。とはいえ、喫煙者のなかに「本当は辞めたい」人もいるし、非喫煙者の中にも嫌煙家ではない人もいて、喫煙者と非喫煙者が必ずしも「愛煙家vs嫌煙家」ではありません。

私は自分を「他人の喫煙がそれほど気にならない非喫煙者」だと思います。昔、職場の喫煙スペースで部署や役職の垣根を越えたコミュニケーションがとられているのをうらやましいと思い、吸いもしないのに喫煙スペースに行っていたことがありました。しかし、喘息の知人がタバコの匂い(第三の煙)から発作を誘発するのではないかと心配していたことを周りの人から教えてもらい、その後、喫煙スペースに行くのをやめました。

タバコに関して、さまざまな意見、側面がありますが、いろいろな立場の人がいることを想いながら、行動できればよりよい社会になると思います。 その行動のきっかけのために、タバコについて立場の違う人達がともっと話し合えるといいと思います。タバコは農業、税金、経済、健康、文化、海外事情など多くの切り口があり、社会を考えることのできる話題豊富なテーマです。

A:タバコが体に良くないって記事を読んだ。
  だから、もう、やめることにしたよ。
B:タバコをやめたの?
A:いや、読むのを!

上の会話のように心を閉ざすことなく、タバコに関して考えるところを、愛煙家、嫌煙家、中間派など、それぞれの立場から、時にジョークを交えながら和やかに話し合うことが、望ましいかたちと考えます。理想論かな・・・


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