The Anti-Smoking Society in Akita(ASA)
秋田禁煙サロン 2014年
このたび秋田・たばこ問題を考える会では、タバコによる健康被害の実態をもっと多くの人々に知ってもらう必要を感じ、会員が交代でコラムを書くことにしました。 このホームページをきっかけに禁煙に成功し、タバコの害から逃れる人が一人でも増えることを切望します。
2014年12月号 負の遺産
御所野ひかりクリニック 勝田光明
現在、世界各地で戦争、内戦、テロが起こっています。原因は様々で宗教であったり、化石燃料であったり、ダイアモンドであったりです。兵士には必ず配給があるようです。食料、武器、そしてタバコだそうです。そこにタバコが無ければ指揮が下がるようです。
実際日本が日清戦争や日露戦争を起こしたときは、タバコの税収が国税の20%閉めていたようです。その後、昭和40年当時の喫煙率は、男性が82.3%、女性が15.7%だったので、当時の男性は5人中4人かそれ以上が喫煙者でした。平成24年で男性の喫煙率は34.1%で、女性の喫煙率は9.0%です。日本は平和な国として世界に認知されてきましたが、2007年から始まったプロジェクトで、世界の主要162カ国中を対象に、22個の側面から調査をする世界平和指数の統計では1位アイルランド、2位デンマーク、3位オーストリアです。男性の喫煙率はそれぞれ14.5%、16.4%、20.0%と低い数値です。ちなみに日本の正解平和指数のランキングは8位です。喫煙の統計があった国が34カ国で日本はワースト6位です。喫煙と戦争が直接結びつく事実はありませんが、戦争の資金源として存在した喫煙という負の遺産をそろそろ断ち切る時代だと思います。
2014年11月号 「タバコと虐待」
ほの花調剤薬局いずみ店 佐藤拓哉
「子供に暴力をふるった」「タバコの火を子供に押し付けた」という虐待報道が相変わらず多く、同じ子を持つ親としては心が痛む一方、これらは偶然に起こったものでしょうか?
タバコと虐待には深い関係があり、子供を傷つけたり殺したりする親の多くは喫煙者だと言われています。もちろんすべての虐待行為が女性だけによるという偏見はありませんが、妊娠中の喫煙が原因ではないかとも考えられます。たとえば、ごく普通の女性がたまたまタバコを吸い始めたとします。連用することでニコチン中毒になりニコチン低下によるイライラが起こり、ついついわが子に手を出す。すると今度は、その虐待を受け心に深い傷を負った子供たちは、タバコや薬物に手を出しやすくなるという連鎖が起こります。
また妊娠中の喫煙は乳幼児突然死症候群による死亡率が上昇し呼吸器疾患になりやすく子供の知能低下、問題行動を起こすなどの発達障害児になりやすいことが分かっています。結果的に親としては子育てしにくい子供となり、より育児に不満を持ち虐待を起こしやすくなるとも言われています。
経済的な話しでは、所得の低い人ほど喫煙率が高く多額のタバコ代を支払うことでますます経済的困難になっている現状もあります。
もしや若い方々が禁煙することができ経済的な余裕を生むことができれば虐待を食い止めることができるのではないでしょうか?
2014年10月号 「飲食店の禁煙化」
聖霊女子短期大学付属中学・高等学校 小笹 典子
友人や仲間、そして夫などとティータイム、食事等を外で取る機会が結構あります。但し、その時にタバコの煙が漂ってくると、途端に興ざめで食事もそこそこにして退席せざるをえません。すぐに「頭痛」と「のどの違和感」を覚えます。ランチタイムは禁煙、分煙のお店が増えてきているのは確かですが、ディナータイムはほとんど喫煙可というのは納得できません。
某ホテルのロビーに面したオープンスペースの喫茶室が喫煙可ということに衝撃を受けました。3月のことです。しかもロビー側の座席に座る人ほど喫煙するものですから、ロビーに滞在、あるいは移動する間は受動喫煙をまともに受けることになります。
早速、フロントに申し出たところ、副支配人が対応してくれました。このロビーは、子どもや妊産婦の方も当然利用することになること、「健康増進法」に違反することになること等をお話したところ、そばに友人が3人いたこともあり、強いクレームと受け取ったようです。「善処します。」というお話で、そのあと5月に行った時には確かに喫茶室が禁煙になっていて、ロビーの空間はクリーン?でした。春に玄関前に喫煙所が設置されていたにもかかわらずです。(その方はそれが出来たときに禁煙にすべきでしたと話していましたが。)とにかく、気がついたときは、熱意をもって訴えることにしています。
もっと強力に飲食店の禁煙化を推進していきたいと願っています。秋田のおいしい食材、おいしい料理を、安心して楽しめる空間を増やすことに賛同していただけると幸いです。
2014年9月号 「中学生への喫煙防止対策 ―タバコの上手な断り方を求めて―」
大館市立総合病院 小児科 高橋義博
喫煙率の少ない小学生ではタバコの害を伝えて喫煙防止へ向かわせる防煙教育といえますが、中学生や高校生では、喫煙経験者が含まれることから禁煙教育や禁煙支援になります。昨年11月に能代保健所主催で能代市S中学校3年生83名を対象に、1時限目に医師の立場からタバコの害について講話し、2時限目に臨床心理士の柴田静寛先生から、タバコを勧められたときに自らを尊び上手に自己主張して断る術「アサーション」によるタバコの断り方の指導を行いました。
自己表現としては、(1)攻撃的な自己表現、(2)非主張的な自己表現(ノン・アサーティブ)、(3)アサーティブな自己表現に分けられますが、アサーション(自己表現・主張)では、より良い人間関係を築くための、自分も相手も大切にした自己表現ということになります。望ましいアサーティブな言い方は、
・私は と思うけど、あなたはどう思う。
・私は をしたい。あなたはどうしたいか教えてくれる。
・私は でした。あなたには してほしかった。
などの言い方になりますが、研修会ではタバコを勧められたと想定しての断り方を、多くの生徒たちがうまく発言していました。
事前アンケートでは家族の喫煙率は57%で、喫煙経験者は男子1名、吸おうと思ったことありが男子3名でした。勧められたら断る・断れそう79名(98%)、どちらともいえないが2名で、大人になった時80名が吸っていない、1名がどちらといえないと回答されていました。研修会後には勧められたらどちらともいえないは2名のままでしたが、自身の喫煙イメージ例はゼロになっていました。副流煙の害については全員よく理解していて、今回は研修会事前学習がよくなされていたようでした。アサーションについては75%がよく理解したと答えていましたが、アサーションへの取り組みは、生徒たちには新鮮であったようで、事後アンケートでの感想には、工夫して断る、相手を傷つけずにはっきり断りを伝える等、前向きな回答が目立ち、医師と臨床心理士によるチームテーチィングは、今後の学校現場における禁煙啓発での新しい取り組みになると思います。
2014年8月号 「認知症と喫煙」
出戸診療所 萱場恵
今年6月に、九州大大学院の研究チームが15年間の追跡結果から、たばこを吸う高齢者は吸わない人に比べ、認知症の発症リスクが2倍に高まるという疫学調査結果を発表しています。日本人を対象にした認知症と喫煙の関係を研究したのは初めてだそうです。
チームの小原知之助教は、「喫煙が脳神経細胞の老化や動脈硬化を促進させ、認知症を引き起こすと考えられ、禁煙がその発症リスクを下げる可能性がある」と説明されています。
産業医をしていて面接をすると、たばこの害については「咳・痰」「肺がん」という答えはすぐに返ってきますが、口腔・咽・喉頭がんを含め、肺以外のがんリスクを知らない人は結構いるものです。ましてや、膀胱がんなど〝??″。COPDもまだまだ認知度は低いようです。高血圧、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化…禁煙お助けパンフレットをお渡ししながら、酸素ボンベが離せない老後と、認知機能を心配しなければならない老後を思い浮かべて頂いています。
2014年7月号 「たばこ価格でも韓国に抜かれるのか?」
大澤クリニック 大澤佳之
2010年のたばこ税の大幅な値上げは今となっては民主党政権による数少ない成果であったと言える.セブンスターの価格は1箱300円が,440円となった.なお今春に消費税が8%に増税になったので現在のセブンスター1箱の価格は460円である.そして,タバコ税は徐々に上がって欧米なみになるのではと,我々は期待した.しかし,自民党政権が復活した今,タバコ増税の話はまったく聞かれなくなったのはとても残念である.タバコ価格の上昇がもっとも禁煙の効果を高め,また,経済力のない若年層が最初の1本に手を出すのを躊躇させる効果が高いということは良く知られているのにである.
一方お隣の韓国は日本以上に喫煙大国である.主要銘柄の1箱は現在2500ウォン(約250円)であり,OECD諸国の中で最も安いと言われている. WHOからもしばしば警告を受けていたとのことである.そこで,韓国政府は,来年からたばこ1箱を4500ウォン(約450円)に値上げすることを決定した.まだ,日本の方が高いではないかと思われるかも知れないが,80%もの上昇は日本では経験したことのない大幅な値上げである.そのうち,タバコ政策でも韓国に抜き去られるのだろうか.日本のタバコ政策が世界の孤児とならんことを祈るばかりである.
2014年6月号 「そろそろ《きんえん》止めませんか?」
秋田厚生医療センター 添野武彦
秋田禁煙サロンにこのような題目で文を書くことで少なからぬ混乱・誤解を招く事をお赦し頂きたい。私がドックの総合診察を担当していて常々感ずることであるが、ドック契約をされた事業所のうち、傾向として、その職場のトップが禁煙に消極的であるとき、健診受診者の喫煙率は高い。そして毎年健診を受けておられる方々の中で、『喫煙を頑として止める気が無い』と問診票に記載してくる方々は、概ねこのような職場の方々である。このような禁煙に対して【無関心期】にある方々に、大部分は聞き流されるのを承知で、敢えてタバコに含まれる物質について質問してみる。すると、多くの場合、『ニコチンくらいしか知らない』とか、せいぜい『ニコチンとタール』という程度の答が返ってくるのが関の山である。そして、『なぜタバコを止められないの?』と訊くと、多くの人が『ストレスを感じるから』とお答になる。でも、一寸待て!一日のうちで、一定の時間間隔で発生するストレスって何でしょう?非喫煙者も当然、種々のストレスは感じますが、規則的に周期的なストレスを感じる人は極めて少ない。喫煙によるニコチンの周期的減少によるストレスと話すと、一応ご理解を示すが、次の瞬間には話を別の方へ逸らしてしまう。そこで軽く禁煙する意味と、禁煙後の体調の改善などを説明する。それでも『禁煙は考えない』というご仁には、『あなたは【筋金入りのきんえん家】だね』と揶揄する。この場合、私の言う【きんえん】とは【勤煙】である。
タバコによる健康障害が言われ、芸能人をはじめ著名な方々が或いは喉頭がん、或いは肺癌、または食道癌、心筋梗塞など喫煙習慣が原因であったろうと考えられる病気で命を討取られるのを目の当たりにするとき。無関心期の喫煙者の方々に声を大にして訴えたい。『そろそろ勤煙を止めて、本当の禁煙をしませんか?』。【きんえん】は様々な意味があって、奥深く厄介だ。
2014年5月号 「寿命を縮めるタバコ」
俵谷医院 俵谷幸蔵
われわれ人類の祖先は、諸々の体験から、人体に害があるものを遠ざけることにより、生き延びてきました。現代病といわれるアレルギーの病気も、アレルギーを引き起こす物質を避けることが最も大事です。しかしながら、現代人には、体に害があることを知りながらタバコを吸っている人が少なくありません。
タバコ喫煙は、真綿でじわじわと首を絞めるように、たばこを吸う人をあの世に連れて行きます。
タバコは、吸う人だけならまだよいのですが、罪のない周りのタバコを吸わない人までも道連れにしようとします。それだけに厄介な代物です。
仏教に生老病死という言葉がありますが、生まれて年を取って、病気にならずポックリ往生するのが理想だという日本人は、少なくありません。
病気にならないための最大の予防は、最初からタバコを吸わないことです。そのためにも、幼児期からの喫煙防止教育が重要です。
神様から与えられたかけがえのない命を大切にし、健康で長生きすることこそ、飢餓や戦争などで長生きしたくてもできなかった先祖に対する恩返しではないでしょうか。
2014年4月号 ささやかな抵抗
すずきクリニック 鈴木裕之
過日、秋田市内で福山雅治の「トーキングFM」を聞きながら車を運転していた時のこと。赤信号で停車中に前方交差点を右折するタクシーに目が行った。黄信号でぎりぎりのタイミングだったせいかかなりのスピードで私の方向に向かってきたタクシーの運転席の窓は開けたままだった。その運転手はごつい顔でひげが濃かった。そして、なんとタバコを吸っているではないか!
秋田県のタクシーは全国10番目という早さで2007年12月1日に禁煙化された(あとわずか2か月早ければ全国5番目だったが)。一斉にタクシーに禁煙マークが貼られ、タクシー車内の空気が美味しくなったような気がして喜んだ、ただ、客待ちタクシーの車内や車外での運転手の喫煙は時々目にした。乗りこんだタクシーがタバコの臭いで充満しており苦言を呈したこともあった。
その夜、喫煙しているタクシー運転手の姿を思い出す度に嫌悪感に包まれ、クレームを入れることにした。最初は電話でとも思ったが、お手軽なメールで行うことにした。以下そのメールの全文である。(「K」にはタバコの某銘柄と同じ音が入る)
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あきたKタクシーへ
本日(平成26年4月20日(日))の午後4時30分頃、保戸野学園通りと保戸野みその通りの交差点(角にローソンあり)で附属中学校方面から泉方向へ右折した貴社の運転手が運転中にタバコを吸っていました。秋田県内のタクシーは全車禁煙ではなかったでしょうか? 貴社だけは禁煙タクシーではないのですか?
禁煙タクシーと表示していながら運転手が喫煙するというのは重大なルール違反です。喫煙者は喫煙後少なくとも15分間はタバコに含まれる有害物質をはき続けます。これではその後に乗った乗客が明らかに受動喫煙の害を被ります。
私は貴社がきちんと今回の件に対応するまではあきたKタクシーを利用しません。
該当運転手に対する厳正な処罰と会社としての対応をお知らせ下さい。
秋田・たばこ問題を考える会 事務局長
鈴木裕之
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翌朝、8時過ぎにすずきクリニックにKタクシーの社長さんから電話がかかってきた。
「メールありがとうございました。該当運転手を確定し、厳重注意としました。社内の規定に沿って処罰もします」という内容で謝罪の言葉も丁寧だった。私は迅速な対応への礼を述べ、今後も禁煙タクシーを徹底して欲しいと伝えて電話を切った。
最近、国内での禁煙化の波は着実に広がっていると思うが、世界的に見れば日本はまだまだタバコに対して甘すぎる。健康増進法は制定されたものの実態は名ばかりで、受動喫煙が至るところで起こっている。通りに面した喫煙所で堂々とタバコを吸っている喫煙者からのタバコ臭には怒りさえ覚えるが、『彼ら(彼女ら)も本当は被害者なんだよなぁ』と可哀想に思えてくる。今回のような明らかなルール違反に対して、直接ものを申すわけにはいかないので、社会や組織を通じてペナルティを科してもらうことが最善であり、将来的にも効果が持続する方法だと思う。私としては「ささやかな抵抗」を続けていくつもりだ。
2014年3月号 歯周病と喫煙のリスク
松田歯科医院 松田哲朗
最近、テレビや健康雑誌などで歯周病を取り上げているものを盛んに見かけるようになりました。歯周病は世界で最も罹患率の高い病気としてギネスブックにもその記録があり、日本では成人の70~80%の人が罹患していると言われています。しかし、自分が歯周病だと自覚している人は少ないのが現状です。そして喫煙により歯周病が悪化することを知っている患者さんは殆どおりません。
口の中というものは能動喫煙だけでなく受動喫煙でも直接影響を受ける場所です。喫煙者の口の中はヤニがついて汚いだけではなく、ヤニでざらついた部分を歯周病菌が足場にするので、歯周病にかかりやすく、悪化しやすくなります。このことは歯周治療の妨げにもなるので、喫煙者の歯周治療は非常に困難です
ある統計データでは1日の喫煙本数により歯周病のリスクが高くなることがわかっています。下記は非喫煙者の歯周病罹患率を1とした場合、喫煙者の歯周病罹患率がどのくらいになるか比較したものです。
9本以下 2.79倍 10-19本 2.96倍 20-30本 4.91倍 31本以上 5.88倍
また、親からの受動喫煙により、子供の歯肉に高い確率でメラニン色素が沈着し、歯肉が黒ずんでくることも分かっております。メラニン色素が沈着する率は非喫煙者を1とした場合、以下のようになっております。
受動喫煙の場合 5.6倍 能動喫煙の場合 17.8倍
喫煙により歯周病のリスクが高くなれば、当然失われる歯の数も多くなります。特に虫歯や歯周病に関する教育の機会が少なかった40歳代以降の方は、歯周病を予防する知識が乏しく、歯が失われたり、歯肉が下がってくるのは加齢によるものと考えている方はかなり多いです。ちなみに40年前にたばこをやめた私の父親は今年で75歳ですが、28本全部(親知らずを除く)の歯がきれいに残っております。国の健康目標である80歳で20本の歯を残すという8020運動はおそらくクリアすることでしょう。これからも喫煙者に喫煙と歯周病の関わりについて発信し、禁煙への理解を深めていければと思います。
2014年2月号 2014年 世界禁煙デーのテーマ「たばこ税の引き上げを」
外旭川病院 三浦進一
今年の世界禁煙デーのテーマが“Raise taxes on tobacco”に決まりました。
喫煙が原因で世界中で年に600万人が亡くなっており、さらに受動喫煙のため年60万人以上が亡くなっていることから、喫煙抑制の最も有効な手段として「たばこ税の引き上げ」が選ばれたのです。安定した税収を求めるための「たばこ事業法」があるわけですが、それをはるかに上回る喫煙による健康被害への医療費の支出増大はあまり問題にされておりません。これを機に、タバコの経済への影響を真剣に考えてみるべきではないでしょうか。 日本禁煙推進医師歯科医師連盟のホームページに大島明会長の解説が掲載されていますが、それによるとフランスにおいて1990 年から2005年の15年間でタバコ税の引き上げによりタバコ価格を3倍に引き上げ、これに伴いたばこ消費量は半減、たばこ税収は2倍となったことなどの実例が示されています
(www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMra1308383)。
WHOの「 たばこ規制枠組み条約」により、各国にはタバコ製品の税・価格の引き上げが求められています。たばこ価格を10%引き上げることにより高所得国では約4%の、中所得国・低所得国では約8%の、たばこ消費の減少をもたらすとのことです。わが国でも、2010年10月のたばこ税の大幅引き上げにより喫煙率が大きく減少し(2009年11月:23.4%、2010年11月:19.5%)、たばこ税収も増加するなど大きな効果が確かめられています。何より普段からいつか禁煙したいと考えている喫煙者たちにきっかけを与えことができ、禁煙外来での禁煙成功率も非常に高くなるのです。
一箱420円のタバコの税金は、国たばこ税106.04円、たばこ特別税16.40円(旧国鉄清算に伴う債務返済に充当)、地方税 122.44円「都道府県たばこ税 (30.08円) 市区町村たばこ税(92.36円)」、消費税29.52円となり、まさに税金を払わせるためにニコチン依存症という病気にさせられていることを喫煙者にもっと知らせる必要があります。
世界禁煙デーは5月31日ですが、秋田県からの提案により今年の秋田フォーラムは6月15日(日)アルヴェで開催される「あきた がん ささえ愛の日」に協力して開催されることになりました。タバコのない社会をめざすため、多くの皆様のご参加をお願いしたいと思います。
2014年1月号 その後のたばこ対策事業
秋田地域振興局大館福祉環境部(大館保健所) 兎澤 真澄
明けましておめでとうございます。
平成26年最初の秋田禁煙サロンを担当させていただき、感激の極みです。今年も、こつこつおいしい空間を広める活動をがんばる所存です。
初めてこの禁煙サロンを担当させていただいたのは一昨年で、大館保健所のたばこ対策事業を紹介させていただきましたが、その活動は今でも継続中です。今日は、その紹介をさせていただきます。
平成23年度に実施した「職場における喫煙対策の実施状況についての調査」の結果、管内で受動喫煙対策をとっていない事業所の割合が全国に比べ高いことがわかったことから、北秋田保健所といっしょに職場の禁煙オリンピック「めざせ!ゴールドメダル」を実施しています。
事業の対象は、大館・北秋田保健所管内の従業員4人以上の事業所で、敷地内禁煙を実施していたら「ゴールドメダル」、建物内禁煙だったら「シルバーメダル」、煙も臭いも漏れない喫煙室を設置しそれ以外を禁煙にしている場合は「ブロンズ」に宣言(応募)していただきます。それを提出していただいた施設に対し「我が社は、従業員が快適な環境で健康的に働くことができるよう【敷地内禁煙(ゴールドの場合)】に積極的に取り組むことを宣言します」 ○○株式会社 代表取締役 秋田一郎 「貴社の取組を応援し、積極的に支援します。」
大館保健所長 南園智人(大館保健所の場合)
というメッセージを記載したプレートにして提供するものです。
平成25年12月27日現在で2保健所合わせゴールド28施設、シルバー22施設、ブロンズ0施設ということで、まだまだ目標には届いておりません。該当する施設がありましたら是非応募を勧めてください。
また、イベントに参加してはタバコとりびあクイズやポスター・パネルの掲示による啓発活動や、呼気一酸化炭素測定による禁煙を勧める活動をしております。
秋田県は、平成24年に肺がんの死亡数が初めて胃がんを超えました。また、秋田県の喫煙率は、男性は50歳代、女性も40歳代までの若い世代で全国に比べ高い状況にあります。(詳しくは秋田県北秋田地域振興局大館福祉環境部のウェブサイトをご覧ください。) 大館保健所は、保健所長を筆頭にたばこ対策事業に積極的に取り組んでおりますので、応援よろしくお願いします。